ダンサー・イン・ザ・ダークは2000年のデンマークの映画です。
2000年のカンヌ国際映画祭でパルムドールと主演女優賞を受賞したビョーク演じる主人公のセルマは過酷な運命に翻弄されながらも息子のために全てを投げ打つ母の姿を描いた映画です。
アイスランド出身の歌手、ビョークが熱演するセルマは、視覚に障害を持つシングルマザー。彼女は自分の視覚障害が一人息子に遺伝することを恐れ、将来息子に手術を受けさせるための貯金に励む日々であった。しかし、隣人とのあるトラブルから事件を起こしてしまったセルマは裁判にかけられることになってしまう・・・
ダンサー・イン・ザ・ダークのあらすじはこんな感じです。
セルマは女手ひとつで息子を育てながら工場で働いていた。親友や隣人夫妻らの愛に支えられながらも、セルマには誰にも言えない悲しい秘密があった。その秘密は病のため視力を失いつつあり、息子も手術を受けない限り同じ運命をたどるというものだった。
引用元:U-NEXT
2020年3月31日 23:59まで配信
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キャスト・スタッフ
出演
(セルマ) ビョーク
(キャシー) カトリーヌ・ドヌーヴ
(ビル) デヴィッド・モース
(ジェフ) ピーター・ストーメア
(ノーマン) ジャン=マルク・バール
(ジーン) ヴラディカ・コスティック
(リンダ) カーラ・セイモア
(オールドリッチ) ジョエル・グレイ
(サミュエル) ヴィンセント・パターソン
(地方検事) ジェリコ・イヴァネク
監督 ラース・フォン・トリアー
音楽 ビョーク
脚本 ラース・フォン・トリアー
製作 ヴィベケ・ウィンデレフ
Contents
ダンサーインザダークの感想 見放題-55編
端的に言えば母親の愛を描いた作品なのですが、ただただ主人公が理不尽や不運に転がされていく展開で、見終わった後も欝々とした気持ちが残ること請け合いです。主人公、セルマの不幸への対処にも納得できず、いらだちにも似た感情を覚えることもあります。しかし、見終わった後の気怠さの中で彼女の心境を考えると「母としての幸せとは何か」と考えると、彼女の不幸への立ち向かい方が決して間違っていなかったように思えます。人生の理不尽さと、一つの愛の形を描いた映画。鑑賞者のその時の心の状況によって、何度見ても違う感想を抱ける、不思議な作品でもあります。この深みが私がこの映画を愛する理由です。
この作品の魅力の一つに、ビョークの歌声があります。ビョークが演じるセルマは妄想とミュージカルが好きで、貧乏な生活の苦しみを妄想と歌で乗り越えていきます。ビョークの素朴な歌声が、物語の舞台であるアメリカの片田舎の風景と合わさり、もの悲しげな雰囲気を醸しています。かと思えば、後半の切迫した場面では追い詰められたセルマの心境が、震える歌声で表現され、鑑賞者もセルマとともに追い詰められていきます。
ダンサーインザダークの評価 見放題-55編
最初にこの映画を見たとき、「見るんじゃなかった・・・」と思った私ですが、半年ほど経つと改めてこの映画にチャレンジしたくなりました。 セルマの独りよがりな愛に慰められたい気持ちになったのです。悲しい結末になっても自分の思うまま生きることができたら良いじゃないか。そんな気持ちにさせてくれるのです。
初めて見る人には刺激の強すぎる映画かもしれません。しかしそれさえ乗り越えられれば、何度も何度も楽しむことができる貴重な映画です。映画人生において大切な一本になることは確実です。
この映画の苦しみは見ていただかなくては伝わりません。一人でも多くの人に見ていただきたい作品です。
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